特殊捜査課のエース、夜桜緋澄(よざくら ひすみ)に下された極秘任務。 それは、女性ばかりが次々と失踪する謎の新興宗教「光明結社」への潜入捜査だった。 心理学の知識を武器に、完璧な偽装で教団に潜り込んだ緋澄。 しかし、教祖・粕野慧(かすの けい)の巧妙な催○術は、彼女の想像をはるかに超えていた。 「浄化の儀式」と称される洗脳プログラム。 日を追うごとに薄れゆく記憶と、異常に敏感になっていく身体。 気づいた時には、もう—-? ◆第1章:潜入と接触◆ (これは明らかに異常……よね……?) 彼女たちに話を聞いてみたかったけれど、ここは大人しく指示に従うことにした。 カチ……コチ……カチ……コチ…… 待合室には一定のリズムで刻む時計の音が響いていた…









